Piss

せっかく室井佑月さんに興味を持ったので、Nに頼んで室井さんの本を買ってきてもらった。
Piss...           Piss...?          Piss.....!?!?!?
またスカだよ。 _| ̄|○
こうなると不思議な巡り合わせすら感じてしまう…。
Nによると、「Piss」*1
と「子作り爆裂伝」の2冊があったが、「子作り…」というのもなんだから 特別な意味もなく「Piss」の方を買ってきたのだと言う。
短編集なので、とりあえず表題作だけ読んでみました。
正直、主人公の「みゆき」みたいな女の子は けっこういますよね。 私の知り合いにも、ストリッパー兼AV女優や ヘルス嬢もいますが みんなそれなりに事情を抱えて生活しています。 普通の女の子でも 悩みを抱えて精神不安定になって 精神安定剤抗うつ剤を服用しているコがいるけど、そうした弱いコたちが性的な垣根を一歩越えてしまえば この「みゆき」と差異はないんですよね。 この主人公だけが特別な人生を送っているわけでもないけど その弱さやM的な従順さ、そしてその素直さには共感が持てました。
本の帯びに「どんなに犯されても、私は絶対、汚れない!」 と書いてあります。見知らぬ男に飲尿させる行為が この小説において どのような意味となっているのか分からないです。変態行為ではあるだろうけど「犯される」行為ではないですよね? そもそも「みゆき」が「汚れたくない!」とか“!”マークが付くほど強く思っていたかも、かなり疑問なんですが どうなんでしょ?
個人的には、若い女のおしっこを飲みながら ソーニューもしないで自慰行為で満足する男(斉藤)に興味があって、室井さんには斉藤を主人公にした Pissに対するアンサー小説みたいなものを書いて欲しいです。
 Piss (講談社文庫)

*1:『Piss』  室井佑月(著)/講談社文庫 ISBN:406273558X